身体介助の仕事を適切に行う方法

介護職は、勤務先によりますが、他の職種と比べて仕事上で利用者の身体介助をメインに行う場面が多くなります。
特に、トイレ介助や入浴介助、ベッド移乗の際には、ある程度の体力やテクニックだけでなく、利用者との適切なコミュニケーションが必要となるため、日ごろから専門的なスキルを磨くことが重要です。

また、身体が不自由な利用者に対応をする場合には、一人では適切に対応できないこともあります。
そこで、場合によっては同僚と一緒に複数人で対応したり、車いすや補助器具などを効果的に使ったりすることが大事です。
身体介助の業務をスムーズにこなせるまでには個人差がありますが、少なくとも数か月の期間が掛かります。
そのため、介護業務が初めての人は、働きながら無理なくスキルを習得できる職場を探す必要があります。

若手の介護職の割合が大きい施設においては、身体介助に上手く対応できるよう、先輩のスタッフが新人の教育を担当したり、業務マニュアルを作成したりするところも少なくありません。
なお、身体介助の際の事故発生を防ぐにあたっては、一人ひとりの利用者の体格だけでなく、持病や障がいの程度まで看護師などの他の職種のスタッフから助言を受けながら把握しておくことが大切です。
その他、身体介助の技術をマスターするうえで、休憩時間や休日を使って介護福祉士の資格取得に向けて勉強をしたり、同業者が集まるセミナーに顔を出したりすることも有効です。